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歯を残すための
精密な根管治療

むし歯が進行して歯の神経(歯髄)にまで達してしまった場合、あるいは過去に治療した歯の内部で再び感染が起きた場合に行う治療です。歯の内部にある「根管」という細い管の中から感染した神経や細菌を徹底的に除去し、洗浄・消毒した後に充填材で密封します。

当院では「将来まで見据えた、安心できる歯科医療」という理念のもと、マイクロスコープやラバーダム防湿を活用した世界基準の精密な根管治療を行っています。他院では高額な自費診療となるマイクロスコープ使用治療を保険適用で受けていただけるのが、当院の大きな特徴です。

こんな症状はありませんか?

  • 何もしていなくても歯がズキズキと痛む
  • 歯ぐきが腫れている・膿が出る
  • 噛むと歯が響くように痛む
  • 以前治療した歯が再び痛み出した
  • 歯の色がグレーっぽく変わってきた
  • 冷たいもの・熱いものが長時間しみ続ける
  • 顎全体が重く感じる

これらの症状は歯の神経が炎症を起こしているか、すでに壊死している可能性を示しています。特に「以前治療した歯の痛み」は根管内の再感染が疑われ、早急な対応が必要です。放置すると根の先に膿の袋(根尖病変)が形成され、最終的には抜歯に至ることもあります。お一人お一人の症状を丁寧にお聞きし、適切な治療法をご提案いたします。

根管治療の複雑さと当院のアプローチ

根管は直径1mm以下の非常に細い管で、しかも複雑に湾曲・分岐しています。奥歯では3〜4本の根管があるのが一般的で、まれに5本以上見つかることもあります。肉眼では内部を直接見ることができないため、従来の根管治療は「手探り」で行わざるを得ませんでした。

当院では院長の阿部司が18年間の臨床経験で培った技術と、マイクロスコープ・CT・ラバーダムを組み合わせた「見える・清潔な根管治療」で、感染の取り残しや根管の見落とし、治療中の唾液(細菌)侵入といった問題を解決し、成功率の向上に取り組んでいます。

当院の根管治療の特徴

マイクロスコープによる精密根管治療

マイクロスコープによる精密根管治療

当院では保険適用であってもマイクロスコープを用いた精密根管治療を実施しています。拡大視野により肉眼では見えない汚れを除去し、成功率の向上に貢献します。また、歯の破折の発見や診断力の向上にもつながり、治療の品質を大幅に向上させています。治療過程の写真を撮影し、治療後にその内容をご説明することも可能です。

ラバーダム防湿による完全無菌治療

ラバーダム防湿による完全無菌治療

治療する歯をゴムのシートで唾液から完全に隔離し、口腔内の細菌が治療中の根管に侵入するのを防ぎます。世界的に標準とされるプロトコルで、ラバーダムの使用により根管治療の成功率が有意に向上することが報告されています(Ng et al., Int Endod J 2008)。また、洗浄液や小さな器具が喉に入ることも防げるため、安全面でも重要な処置です。

ニッケルチタンファイルによる効率的な清掃

柔軟性の高いニッケルチタンファイルによる効率的な清掃

柔軟性の高いニッケルチタンファイルを使用し、湾曲した根管にも無理なく追従します。従来のステンレスファイルに比べて破折リスクが低く、根管壁を過度に削ることなく効率的に感染部を除去できます。

CT撮影による3次元診断

CT撮影による3次元診断

当院では歯科用CTを導入し、通常のレントゲンでは確認できない根管の立体的な走行や、根の先の病変の広がりを3次元で正確に把握します。見えない根管の発見や、難症例の術前計画に不可欠な検査を行っています。

MTAセメントの活用

MTAセメントの活用

根管治療において、MTAセメントを使用することで、従来の材料では対応が困難な症例にも対応可能です。生体親和性が高く、優れた封鎖性を持つ材料として、治療の成功率向上に貢献しています。

治療の流れ

STEP 01.

問診・口腔内診査

痛みの状態や治療歴を詳しくお聞きし、口腔内の状態を確認します。

問診・口腔内診査

STEP 02.

精密検査(レントゲン・CT撮影)

根管の数・形態・病変の範囲を3次元で正確に把握します。

精密検査(レントゲン・CT撮影)

STEP 03.

検査結果のご説明

モニターで画像をお見せしながら、現在の状態・治療の選択肢・回数・費用を丁寧にご説明します。

根管治療の検査結果の説明

STEP 04.

局所麻酔・ラバーダム装着

電動麻酔器を使用して痛みに配慮した麻酔を行い、ラバーダムで治療部位を隔離します。

STEP 05.

根管清掃・消毒

マイクロスコープ下でニッケルチタンファイルを用い感染組織を除去し、次亜塩素酸ナトリウム等の薬液で繰り返し洗浄・殺菌します。

根管清掃・消毒

STEP 06.

根管充填

感染が除去できたことを確認し、充填材で根管を緊密に封鎖します。

STEP 07.

被せ物製作

ファイバーコアとセラミッククラウンで歯を修復し、機能と見た目を回復します。

1回の治療は30分〜1時間で、通常のケースは1〜2回、感染がひどい場合は5〜6回の通院が必要です。

治療後のメンテナンス

当院では根管治療後の歯を長持ちさせるため、歯磨きと定期検診を推奨しています。定期検診は3ヶ月ごと、清掃状態が悪い場合は1ヶ月ごとに受診していただきます。再感染予防のため、治療と並行して歯科衛生士がセルフケア指導を行い、リコール時にも継続的に指導を行っています。神経を取った歯は健康な状態を保つために、より丁寧で定期的なケアが重要になります。

リスク・副作用

根管治療には個人差があるリスクや副作用があります。治療前に必ずご確認ください。

  • 治療後に一時的な痛みや違和感が出る場合があります
  • 治療後の痛み・腫れが数日続く可能性があります
  • 神経を取った歯は脆弱化し、破折リスクが高まります
  • 細菌の再感染により再治療が必要になる場合があります
  • まれに治療中にファイルが破折する可能性があります
  • 保険適用の根管治療と自費診療の精密根管治療があります
  • 詳細なリスク説明は診察時に個別にご案内いたします

よくあるご質問

  • 何回ぐらいかかりますか?

    状態により様々ですが、検査時に目安をお伝えします。前歯で1〜2回、奥歯で3〜5回程度が一般的です。

  • 治療中の痛みはありますか?

    電動麻酔器を使用して痛みに配慮した麻酔を行うため、治療中の痛みはほとんどありません。何か痛みを感じた際は、遠慮なくお伝えください。

  • 他院で「抜歯しかない」と言われましたが、残せますか?

    マイクロスコープで治療過程を詳しく観察し、歯の保存可否を慎重に判断します。検査後に詳しくご説明いたします。

  • 根管治療後、被せ物は必要ですか?

    神経を取った歯は脆くなるため、クラウンでの保護が推奨されます。詳しくは審美歯科(セラミック修復)のページをご覧ください。

  • 治療後の注意点はありますか?

    治療後は定期検診を受けていただき、丁寧な歯磨きを心がけてください。詳しくは予防歯科についてのページをご覧ください。

ご予約・ご相談

「他院で抜歯と言われたが、本当に抜くしかないのか」というセカンドオピニオンのご相談も歓迎しています。当院では他院では高額な自費診療となるマイクロスコープ使用治療を保険適用で受けられますので、ぜひ一度ご相談ください。歯を残せる可能性を一緒に探ります。患者さまのお気持ちに寄り添い、最適な治療方針をご提案いたします。

お口の健康に関するご相談がございましたら、南砂町駅より徒歩10分、南砂町イオンから徒歩1分の当院まで、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修・執筆者

阿部 誉

南砂町あべ歯科・矯正歯科

副院長

阿部 誉

南砂町あべ歯科・矯正歯科 副院長。昭和大学歯学部を卒業後、昭和大学歯科病院インプラント歯科に入局し、助教として研鑽を積みました。つがわ歯科・矯正歯科およびあべ歯科クリニックにて幅広い症例に対応してきました。「その場しのぎの治療ではなく、なぜ問題が起きたのかをきちんと見極め、できるだけ長く健康な状態を保てること」を信条とし、大学病院で培った診断力と将来を見据えた診療を大切にしています。

  • 昭和大学歯学部 卒業
  • 昭和大学歯科病院 インプラント歯科 入局
  • つがわ歯科・矯正歯科 勤務
  • 昭和大学歯科病院 インプラント歯科 助教
  • あべ歯科クリニック 勤務
  • 南砂町あべ歯科・矯正歯科 副院長
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